今回も前回に引き続き、モリハウジングの新しいサービス、「ハウスドクター中古住宅診断」についてです。
前回は誰にもできる、中古住宅の見分け方を書きましたね。それは以下のような項目でした。
■ 見た目にきれいな住宅の方が良い
■ できれは平成12年以降の建築がいい
■ 設計図面などの資料がすべて整っていることが大切
☆★☆見た目にきれいな住宅の方が良い☆★☆
見た目ほど当てにならないものはありません。でも、住宅の場合は見た目は比較的当てになるんです。というのは、新築時の住宅のクオリティを維持するのはユーザーのメンテナンスです。見た目がきれいというのはメンテナンスをきちんとしていた以外にありません。
例えば外部の塗装を定期的にしていれば、外壁の褪色は少ないですから見た目はとってもきれいなはずですよね。外部塗装を定期的にすることは住宅の寿命を延ばすメンテナンスです。色あせたままだと外壁材の寿命を縮める可能性もあります。また、変なシミなどがあれば、それは雨漏りした後だったり、外壁のクラック(ひび割れ)だったりの証拠なんですね。
室内の壁や天井にシミがあればそれは間違いなく雨漏りした形跡です。二階キッチンや二階浴室だと、そこからの水漏れの後の可能性もあるのですが、どちらにしても要注意な痕跡ですよね。
☆★☆できれば平成12年以降の建築がいい☆★☆
平成12年というのは耐震に対する新しい基準ができた年です。よく昭和56年以降の住宅がいいと言います。これは昭和56年に「新耐震基準」ができたため、これ以降の住宅であれば地震に強いというわけです。でも、よく考えてください。阪神大震災の時に昭和56年以降の住宅もバタバタと倒れたんですよね。
阪神大震災で壊れた住宅を教訓に平成12年の新しい耐震基準ができています。ちなみに阪神大震災は平成9年です。平成9年以降の住宅は…というと、法律自体は変わっていなかったのですね。一部のきちんと考えている工務店だけは自主的に耐震対策をした住宅に切り替えていたようですが、法律的に決定されたのは平成12年以降です。平成12年以降の住宅であれば、新しい耐震基準に従って計画しないと確認申請上通りませんから間違いなく、新しい耐震基準で計画されています。
☆★☆設計図書などの資料が整っていること☆★☆
設計図書が残っていないほど古い住宅であれば、それは耐震上不安が大きい住宅です。大地震のときに壊れてしまうような住宅に数百万も使う必要はありません。また、設計図書が残っていなければその住宅を耐震計算をすることも、クオリティを見ることもできません。エンジンの排気量も何万キロ走ったかもいつ車検を受けたのかもわからない車を購入するようなものです。
最低でも平面図と立面図、筋違い(すじかい)がどこに入っているのかを図示した図面程度が揃っていることは前提としたいですね。
一番最初に述べた、ユーザーのメンテナンスという点でも同じですが、設計図書が残っていない住宅はユーザーもその程度の意識しかなかった住宅ということです。住まいのクオリティを維持しようと言うユーザーが所持していたのであれば設計図書を失くしたりは絶対にありえません!
- 2009/11/05(木)|